激辛カレー批評
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ノアノア

 

札幌市中央区南14条西6丁目4-13

011―533―1360

noanoa_curry.jpg (13192 バイト)
季節の野菜カレー 700円

 市電「行啓通」下車。電停のすぐ前で。駐車場はないが、交通の便的には便利。
 「モスバーガー」の2軒隣だが、「モスバーガー」の隣というのが、立地上かなり損をしているような気がするが、今さら言ってもしょうがない。
 入り口のドアの黄色いシマシマを見て、シャッターを降りているのかと一瞬勘違いをしてしまった。本日のおすすめメニューを立て看板で出しておくというのはgood。
 カウンターだけの店内。木目のカウンターと白い壁がきれいで、清潔な雰囲気である。店は女性の店長が、一人でとりしきっている。
 メニューは「チキンカレー」ではなく「若鶏のカレー」、「野菜カレー」ではなく「季節の野菜カレー」と、ちょっとしたネーミングの工夫がある。注文は「季節の野菜カレー」にする。
 トマトの酸味が効いた、さわやかなうまみカレーである。雰囲気的には、『スパイスベリー』の赤カレーに似ている。あるいは、『パオ』のスープカレーのトマトの自己主張を少し減らしたような感じである。
 玉ネギの甘味のきいたスープ(ルー)と、硬めのライスがよくマッチする。ライスはそんなに多くないので、空腹時には大盛り(100円)も必要か。スープというよりもルーといった方がいい粘度。あるいは、スープカレーとルーカレーの丁度境界線か。
 圧力釜でやわらかく煮た野菜。それを注文があってから軽く炒めて、ルーに入れる。オープン・キッチンで、作業過程が全て見えるが、自分のカレーが作られていく過程が観察するのは楽しい。
 炒めるときにいくつかりスパイスが加えられているので、スパイスの生っぽい、新鮮な風味が野菜を通して味わえる。その点でもっともおいしかったのが、ピーマンである。ピーマンは、スープカレー定番の具として、野菜カレーには70%以上の出現率で現れる。しかし、その役割は「いろどり」がメインで、「ここのピーマンはおいしかったな」と感じることはまずない。
 しかし、この『ノアノア』のピーマンは、ピーマンの表面積が大きいというメリットを最大限に生かして、スパイスが表面にいっぱ付着し、結果としてスパシー・ピーマンに変身している。ちょっと、おもしろいと思った。
 しかし、逆にダメなのはニンジンである。スプーンで切れるだけ柔らかく煮込まれているわけだが、ニンジン本来が持つ甘味、うまみがスープに逃げてしまっており、野菜のうまみが閉じ込められておらず、スカスカな感じになっている。
 ナスは味が逃げるというほどではないが、うまみ成分の減少はいなめず、硬さ的にはジューシーナスとしての最適な硬さでありながら、味わいとしてのジューシーさに欠けるのである。
 オクラが一本入っていたが、これも普通の野菜カレーに入っているのは珍しい。普通じゃないカレーには入っていますけど。
 キノコも何か物足りない。
 結局、圧力釜で抜けた成分を補うために軽く炒めてスパイシーさを加えるという戦略か。
 ライスがすすむうまカレーとして値段的にも、なかなかいい店だと思う。近くにあれば、ちょくちょく利用したいところだが、何十分もかけてどうしても食べたいかというと、そこまでではないような気がする。
               (2001年6月24日)
noanoa_plate.jpg (12232 バイト)
 丸いテーブル・マットがオシャレである。
 
評価  ★★★1/2
営業時間 11:00〜17:00
カレーなくなり次第終了
定休日  日祝
駐車場  
席数  7席
ランチタイム  
種類  酸味系うまカレー
その他  
メニュー、値段 季節の野菜カレー 700円
若鶏のカレー 780円
noanoa_shop.jpg (17992 バイト)
 
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