樺沢紫苑の札幌激辛カレー批評 |
横浜カレーミュージアム 神奈川県横浜市中区伊勢崎町1-2-3 JR関内駅北口下車徒歩2分 045-250-0833 ホームページ かなり寂しいホームページ。カレーの写真くらいは、きちんと載せて欲しい。 |
トプカ スープカレーであるポークカレーには、かなり期待していたのだが、非常に期待はずれ。スープには動物系のいろいろな味が溶け込んでいて非常に食べやすいのだが、非常に物足りない。何かピントがぼけているというか、パンチがない。気の抜けたコーラを飲んでいるような感じである。 本店ではもう少し完成度の高いスープカレーとして提供していると思うのだが、何だか缶詰のスープを飲んでいるような物足りなさである。ポークは非常にやわらかくて、口の中でとろけておいしい。 ただ、このカレーに関しては、本店でどの程度のカレーを出しているのか、ちょっと確認したいという気持ちになった(後日、食べ比べ済み)。 ビーフカレーはかなり高い完成度である。非常においしいと言って良い。マイルドで上品。だけど、わざわざもう一度食べたいという気も起きないけど・・・。 トプカ淡路町本店との食べ比べ結果 (こっちも必ず読んでね) |
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ハヌマーン チキンカレー 見ためはかなりおいしそうに見える。しかし、味わってみて驚く。味がほとんどしないのだから。トマトの風味が少しするが、スパイスの味わいというのが、ほんのわずか。注文したのは、「大辛」を頼んだのに、辛さが全くない。本当に全くしないのだ。辛さスパイスを入れ忘れたのかと思うが、隣の客も「中辛」なのに全く辛くないと文句を言っていたので、私の舌の錯覚ではなさそうだ。 スープ系インドカレーであるが、スープの味も淡白だし、スパイスも入っているのかいないのかわからないような感じ。この微妙な味わいを味わえというのか。なんとも、物足りないカレーである。チキンはやわらかく煮込まれていておいしい。チキンを全部ほぐして、スープ全面にちらばして、スープとチキンを一緒に食べるようにしたら、多少は食べれる味になった。 しかし、これで大辛とは詐欺ではないか。これほど味気ないインドカレーというのも食べたことがない。 マトンカレー 何十軒というカレー屋をめぐっているが、まずいカレーというのは滅多にお目にかからない。市販のレトルカレーや社員食堂のカレーでも、そこそこおいしいのがカレーである。しかし、この「ハヌマーン」のマトンカレーはとってもまずい。というか、これほどまずいカレーは食べたことがない。 マトンはクセがある。しかし、札幌出身の私は、子供の頃からジンギスカンに親しんできて、羊肉のくさみというものが気になったことなど一度も無かった。というか、「羊肉は独特のくさみがある」とよくいわれるが、どこがくさいのかと逆に聞きたいほどであった。しかし、このマトンカレーに入っているマトン肉のくさみといったら尋常ではない。こんな羊肉が存在するのだろうか。よっほどイキの悪い冷凍羊肉を使っているのか。あるいは、血抜きしていないのか。腐りかけたレバー刺のような味である。 スープの味は、チキンカレーとは全く違う。カシミールカレーのような雰囲気だが、マトンのくさみによって、スープもまずくて食えないものになっている。 インド人が調理しているが、彼らにはこのくさみは感じなないのか。カレーミュージアムのガイド・ブックにはこのマトンカレーに関して「くさみは全くない」と書いてあるが、大嘘もいいところである。当ホームページ初の「星なし」を献上したい。 |
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スパイスの秘境 おいしいかと聞かれればも確かに「おいしい」。安くて家の近くにあれば、時々食べても良いが、取り立てておいしいかと言われれば、どうということもなく、少なくともこの横浜まで来て二度と食べようとは思わない。その程度のものである。 |
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エチオピア 「カレー博物館」四軒目にして、やっとまともなカレーを食べれた。パンチのあるスパイシーなカレー。おいしいかどうかは、個人によるだろうが、自己主張が強い個性的なカレーであることは間違えない。すごくおいしいとは思わないが、この強い自己主張とパンチのあるスパイス配合は高いレベルにあり、一度は食べる価値のあるカレーと思われる。 ナスやサヤエンドウなど数種類の野菜。野菜の選択がかなり個性的である。最初はエンドウのシャキシャキ感がすごくいい感じなんだけど、後半になってくると、少し舌が飽きてくる感じもする。 辛さは大辛を選択するが、これが半端じゃなく辛い。辛いというか、パンチ力とか爆発といった表現の方がいい。単なる辛いという感覚よりもスパイスのポテンシャルを上げて舌の上で爆発するような感じ。満足のいく辛さである。辛いのが苦手な人は、辛さ選択に注意すること。 つけあわせのポテトは、非常においしい。甘味のあるポテトが、辛味の強いカレーのよい口直しになる。これがついてくるかいないかで、カレー全体の評価が大きく変わるくらいのアクセントを持っている。 夏限定メニューの「ゴーヤーカレー」は「野菜カレー」とは全くの別物。雰囲気すら共通していない。確かにサッパリとしたカレーなのだが、具の組み合わせが単調で、非常につまらない。「野菜カレー」と比べて量が妙に少ないのはなぜ? これで950円は高すぎる。 |
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お土産としてのレトルトカレー |
究極のカレー カレーミュージアム、オリジナルの「究極カレー」。「究極カレー」とはまた凄いネーミングである。味の方は、かなりいける。雰囲気としては「ハヌマーン」のインドカレーの雰囲気だが、「ハヌマーン」よりはるかにおいしい。味に深みがあるし、レトルトとして他にないほどスパイスの風味が残っている。470円はやや高いが、470円の価値はある。お土産としてもらった人は、かなり得した気分になるのではないか。買う価値あり。 |
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夢民 カレーというよりは野菜炒め。本店の評判は聞いていたが、これを食べて本店にどうしても行きたくなった。こんなカレーがあったのか、と衝撃的である。自分の家でもかなりアレンジができる。ただ、450円はちょっと高い。 でも、同じパターンでカレー粉があれば野菜炒めカレーは自分で作れちゃうね。 素晴らしいアイデアと発想に、ただ脱帽。 |
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よこすか海軍カレー だいたい予想した通りの甘くちルーカレー。本当に甘口。激辛カレーばかり食べている私には、かなり物足りない。もちろん、うまみもあるし、具もレトルトにしては大きめで入っている方。 後日、コンビニで売っていた「ぐーるMANのよこすか海軍カレー」も食べ比べてみた。こちらの方がまろやかで、パックに書かれているように確かにワインの風味がして、具も大きくおいしかった。値段もちょっと高いのだが、それなりの価値があった。コンビニ版の方がお薦め。 |
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スパイスの秘境 まあ、普通の味です。とりたてて、記述することも困難。 しかし、このマイルドな普通のカレーが、どうして評判になっているのか、私にはわからない。 |
よこすか海軍カレー ぐーるMAN |
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ハーフカレー、お試しカレーは、絶対に食べるまいと思っていたのだが、過去の教訓は役立たず、ハーフサイズの「お試ししカレー」を頼んでしまった。結果から言えば、大失敗である。具のミロッケがつかないだけでなく、ルーの量は隣の客と見比べると三分の一しかない。これで「ハーフカレー」を名乗ると詐欺になってしまうから「お試しカレー」になっているのか、とくだらないことに気付く。 マイルドで口当たりは良い。具はビーフが二キレ入っているだけで、寂しい限りだ。とにかく量が少なく、2分もしないで食べ終わってしまう。正直言って、量が少なすぎて、味も良くわからないという感じ。「ぐーるMAN」のレトルトではワインの風味が明らかにあったが、少なすぎてこのカレーにワインの風味もあったのかどうかも不明である。500円といったら、普通の喫茶店でカレー1皿を食べれる値段。このカレーには、明らかに500円の価値はない。 (2002年8月) |
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