樺沢紫苑の札幌激辛カレー批評 |
ウッディ・ライフ
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深山峠、トリックアート美術館のすぐ手前(旭川側)にある。国道に面していると思ったが、店の建物は国道から何十メートルか内側にある。赤い屋根のログハウスである。 場所柄、美瑛、富良野の観光コースの途中なので、通る人も多いだろう。 |
北海道好きの店長が、八年前に名古屋から移住して開いたという。
「黒カレー」は開店当時からの人気メニュー。富良野「唯我独尊」も「パニエ」など、富良野周辺では「黒カレー」が定番のカレーのようだ。 今回は、黒カレーの「ソーセージ」の方を食べたが、常連客には「肉ブロック」(1200円)の方が人気が高いとのこと。 「パッチワークの丘」を意識した盛り付け、貝殻模様の自家製の器など、見た目にも楽しい。 甘み、深み、まろやかさのある食べやすいルーカレー。 自家栽培したラベンダーを入れていると聞いていたので、ラベンダーの香りがするカレーが出でくるのでは、と不安な気持もあったが、ワインを使ってラベンダーの香りは抜いて、エキスだけを使っているために、ラベンダーの香りはしなかった。一安心。 タマネギの旨みが良く出ていて、ライスとも合う。辛さは控えめで誰でも食べられるカカレーだが、意外に額にはウッスラと汗がにじんだ。 当然、富良野産のタマネギを使用。その他の野菜も、近隣の農家から仕入れ、ほとんどが富良野産というこだわり。 |
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木のぬくもりのある店内。そして、何よりすごいのが、窓からの風景。すばらしい。峠に立地しているだけあって、遠くまで丘の眺望が開けて絶景である。一番奥の席が、一番眺めが良い。 主人がお客一人一人と会話するように心がけているのが好感。カレーの説明、効能に始まり、富良野周辺の観光情報など、地図に印をつけて教えてくれたりする。 17時までと営業時間が早いのは、宿泊客の夕食を提供するため。 コテージもあり宿泊可能。併設の貝殻博物館(無料)にも立ち寄ろう。 十勝岳大雪山連峰の雄大な風景を見ながら、富良野産食材を使ったカレーを食べる。旅情を感じる最高の一時である。 (2003年6月29日) |
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