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激辛カレー批評 |
カレーレストラン 自由人舎 時館 (じかん) 札幌市北区北18条西7丁目 |
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読者からの推薦メールが入ったので訪れてみた。タウン誌などにも紹介されていたので、気にはなっていた。 地下鉄「北18条駅」を、西に向かいてくてくと数分歩くと到着する。正に、北大バイパスの入り口に『時館』は立っている。 『時館』と書いて「じかん」と読ませる店名が、まずオシャレである。ログハウス風の店構えも良く、店内の雰囲気も非常に良い。そして、店内が非常に広いのも特徴的であった。 |
ルーカレーとスープカレーの二種類があるが、スープカレーの鳥カレーを選ぶ。ライスかナンかを選ぶことができたので、ナンを選んだ。 ホームページを見れば分かるように、メニューの数が凄い。カルビ丼、豚キムチ丼などの丼メニューから、トースト、ホットサンド、スパゲティーなどの喫茶店メニューまで、数十種類のメニューは凄い。アルコール類もおいてあり、つまみ系のメニューもある。場所がら北大生の憩いの場となっているようだ。 「カレーレストラン」という名前が冠されていることから、あくまでもカレーを主とした店なのだろうが、とにかくいろいろなメニューが豊富な喫茶店という雰囲気である。 |
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カレーが運ばれてくる。なかなかのボリューム感である。チキンのレッグが特にでかい。スープは淡白なコンソメスープという感じで、非常にあっさりとしている。そして、スープにカレー粉が入っている。これはまるで、S&B食品のレトルト「札幌で大人気 スープカレー」にそっくりの味である。このレトルトカレーを食べたとき、「こんなカレー粉がそのまま入ったスープカレーなんか札幌にあるのか?」と思ったが、こんなところにあったとは驚きである。 本当にアッサリとしたスープで物足りないくらいである。 辛さは、セパレートタイプで、卓上にレッドペッパーが乗っている。多少加えてみるが、ちょっと辛くなっただけで、もともとのスパイスに力がないのを修正することはできない。 そしてナンであるが、私の舌が間違っていなければ、これは某社の市販されているナンではないのか? 風味、歯ごたえ、形からみて、間違えなさそうだ。 このナンが、スープカレーと全くマッチしない。ナンをスープにひたすと、ナンのパンとしてのうまさが損なうだけで何のメリットもない。そんなことは、注文する前から予想はしていたのだが、案の定、想像の通りになったということである。 |
チキンは大きいし、そこそこにやわらかくて食べやすいのだが、味という面ではチキン自体もあっさりとした感じになっているので、あっさりとしたスープの中で主張や個性がなくてつまらない。チキンも野菜も、もともとのうまさが外に逃げ出してしまっているような感じ。もとの素材から味が減っているような感じなのだ。 これで850円は、少し頭を抱える。ホームページの写真で見るチキンカツカレー(720円)やキーマカレー(670円)がやたらうまそうに見えるが、気のせいだろうか。周囲の様子を見ても、どうも自分のスープカレーよりは、おいしそうなのを食べている気がする。 カレー専門店としては物足りない感じがするが、学生街の飯屋としては良い店なのだと思う。 (2001年12月6日) |
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