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激辛カレー批評 |
カレー工房 MARUHUKU 札幌市中央区北16条西3丁目 |
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再訪 ソーセージ 大辛 850円 先日、「アジアン・スパイス」の水谷さんとお話したさい、私の「最近食べた中でおいしいカレー屋は?」の質問に対し、「最近オープンする店でスリランカ風が少ない中、MARUFUKUがスリランカ風で、結構いいと思った」とおっしゃっていた。そうしたこともあり、オープン直後の味と変わった可能性があるので、再訪してみた。 「ソーセージ 大辛」(850円)を注文する。 明らかに味が違う。前回は、ターメリックの粉っぽさが気になったが、ターメリックは控えめとなり、代わりにガラム・マサラの豊かな風味が口内に広がる。甘みとうまみが十分にあるスープも、前回よりレベルアップしている感じである。 味的には、今回は「アジャンタ」に似た感じがした。甘みが、前回よりも増えたせいだと思う。また、「アジャンタ」同様に、スープ表面に油膜がはっている。この油が、ちょっと多い。スープと皿の境界に油膜がリング上に浮かび上がる。前回、油っぽい印象は全くなかったが、このオイルのせいでスパイスがよく溶けて風味豊かになったとも考えられる。また、スープが熱々なのは評価するし、それも油が加熱されているためで、必ずしも油が悪さをしていないのは理解するが、それでもちょっと多い。 辛さの大辛(追加料金のない最大の辛さ)は自分には適当だった。前回のように舌が麻痺する不快な感じは全くなく、後半になると汗がどっと流れるのはよかった。 ソーセージは8センチほどの骨付きソーセージが、3本も入っていた。普通ならこのサイズなら、2本だろうから、食べごたえがある。ソーセージに切れ目が入れてあるのは、爆発しないようにだろうが、多分ソーセージのうまみがスープに染み出ているだろう。半熟卵よし。スープのボリューム十分。熱々スープよし。 油の多さを除けば、非常においしいスープカレーになってきている。 (2003年10月8日) |
初回訪問時 藤学園の裏手。北16条西3丁目。 北12条から北18条のカレー激戦区に、また一軒の店が参戦した。「MARUFUKU」である。 「やさい」を注文。他に「とり」「とりなす」などのメニューがあった。チキンではなく「とり」と記述するのは、『アジャンタ』の影響か・・・。 辛さは、普通、中辛、辛口、大辛までが追加料金なし。それ以上は、「大大辛」「大大大辛」「大大大大辛」などが、50円ずつの傾斜料金の追加で食べられる。しかし、チリペッパーが、ターメリックとともに、自由加えれられるようにテーブルに置かれるので、味をみながら後で調整することも出来る。 ライスは大盛り無料だが、普通盛とした。 スープはオーソドックスなうまみ系スープである。系統しては、『リンタコッタ』『福楼』に近いかな・・・。スープ表面に油も浮いておらず、さっぱりと飲みやすいスープだ。 「辛口」の辛さだが、結構な辛さである。辛さに弱い人は、この辛さは苦しい、そのくらいの辛さ。辛さ自体は、ほとんどがチリペッパーだけの辛さだろう。つまり、辛さ自体は、平板でつまらない。というか、後半になってくると、舌が麻痺するような、嫌な辛さである。 他のスープカレーと比べて、辛さがかしつこくからみつくが、その理由は明白である。 ターメリックが結構入っているからである。テーブルの上に「ウコンの効用」についての新聞記事などが置かれていて、ウコン(ターメリック)にこだわったスープカレーということなのだろう。『Nagafuchi』のところで考察したが、ターメリックが入ると、味がからみつくような感じになる。したがって、ライスと一緒に食べる場合は、ライスにスパイスがよくなじみ、ライスとの相性をアップする。しかし、同時に辛味系スパイスも舌にからみつくため、後半になると舌が疲れ、舌が麻痺してくる。これではせっかくのサッパリとしたうまみ系スープは生きない。このカレーは辛くしないで食べた方が良いだろう。次回くることがあれば、「普通」で食べようと思う。 結果として、後半になるとスープに飽きがきてしまう。このカレーのおいしい食べ方は、スープの中に入れてしまい、おじや風にしていただくのが良いだろう。ターメリックの効果によって、ライスをおいしくいただける。案の定、ライスと混ぜたら、スープ単独で食べるより、1.3倍くらいおいしくなった。 野菜の種類は多く、ボリュームもある。だいたいの野菜がニ片くらい楽しめるようになっている。素揚げしたブロッコリーが甘くておいしかった。半熟の玉子もグッド。 ライスの普通盛りは、ちょっと少ない印象がした。しかし、スープの量が多く、具の野菜もかなり大きい。大きなじゃがいもが半分入っていたり、ニンジンもニ片。ナスニ片、すなわち一個分が入っているなど、ボリューム満点である。結局、満腹になったため、じゃがいもを少し残してしまい、申し訳ないことをした。 余り辛くしないでいただく。ライスと混ぜていただく。この二つが、このカレーを美味しく食べるコツのように思える。 他に、ブラックカレー(ルータイプ)、タイ風レッドカレー、タイ風グリーンカレーなど、種類にもバリエーションがある。他のお客さんを見ると、ブラックカレーを食べている人が何人かいて、一日数量限定ということもあり、人気メニューなのかもしれない。 それにしても、これだけたくさんの野菜が入ってボリュームもあって、800円はかなり安い。 |
(2002年9月7日)
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