[映画の精神医学 HOME]

ソウ完全解読

 

■ 入院中にゲームを仕掛けることは不可能?

「入院中のジョンが、病院を抜け出して、犯罪を犯して、また病院に戻る。
 それを繰り返す。そんなことは、無理だ。」

 ゴードンがジョンのレントゲン写真を説明するシーンは、二回目のゲームの起きた次の日である。
 刑事がゴードンの昨晩のアリバイを聞いているので、事件は前の晩である。
 確かに、入院していれば無理だろう。
 可燃性ジェルを敷き詰めたり、犯人を拉致したりと、共犯者がいればべつだが、
一人では相当大変そうだ。
 準備だけでも何時間かかるのだろうか? 
  
 しかし、ジョンがずっと入院していたと、どこがで説明されていただろうか?

 ジョンは病院のベッドに寝ていただけである。
 このシーンを良く見よう。

 ジョンが寝ていた部屋。
 この部屋には、シャーカステン(X線写真を見るための白く光る装置)があった。
 患者の病室に、シャーカステンはないのだ。
 シャーカステンは、診察室にある。
 ここは、外来の診察室である。

 入院患者なら、検査が終わった後は、入院中の自分のベッドに戻るはずだ。
 しかし、戻っていないで、外来のベッドで休んでいたということは、入院していな
い外来患者なのである。

 彼は病衣をきていたように見えたが?
 これは検査着だろう。

 つまり彼は入院していたのではなく、画像検査を受けるために病院に来て、その説明を受けるまで、ベッドで休んで待っていたのではないか?
 
 ゼップとジョンは、顔見知りであった。
 どこで知り合ったのか?
 入院していなくても、病院に通院中の患者さんなら、病院のスタッフと親しくなる
ということはよくある。

 映像証拠は、ジョンが入院していなかったと説明している。

 

まとめて読みたい方は、読みやすいPDF版
「ソウ完全解読」をこちらからダウンロードしてください。


[映画の精神医学 HOME]

 

関連サイト
[ブログ シカゴ発 映画の精神医学]
[精神医学・心理学本の全て]
[激辛カレー批評]
[カレー本の全て]
[スター・ウォーズ研究誌 ホスプレス]
[樺沢紫苑の世界へ]
[必ず役に立つ無料レポート]
[毎日50人 奇跡のメルマガ読者獲得法]