ピッキーヌ
新発寒店
札幌市手稲区新発寒４条３丁目
下手稲通り沿・オートバックス向い
０１１-６９５−５２２０
チキンとなす・しめじ ８００円
樺沢紫苑の激辛カレー批評 |
| SPICY CURRY ピッキーヌ 新発寒店
札幌市手稲区新発寒４条３丁目 |
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| 西線６条の「ピッキーヌ」の支店である。何年も前からあるが、いつもは本店の方に行っていたので、新発寒の支店は初めて訪れた。 下手稲通り沿にあるため、ほとんどの人は車で訪れるだろう。駐車場スペースがなんと１８台。札幌のカレー屋でも、この駐車場数は最大級だ（「豊平峡温泉」を除く）。 店内は、ピッキーヌのイメージカラーであるグリーンを多用して、広く余裕のあるスペース配分。壁で仕切られた半個室も二席ある。やや照明は暗めで雰囲気が良い。そのまま普通のレストランとして営業できるだろう。 「チキンとなす・しめじ」（８００円）を注文する。辛さは、HOT3までは無料。それ以上の辛さは追加料金が必要だが、HOT30というのもある。HOT2を注文。ライスの大盛りが無料というサービスはうれしい。「中盛」で注文。 メニューはいろいろあっておもしろい。個人的には、「もち入りカレーうどん」というのが気になった。他に、子供向けのカレーというのもあって、家族連れにもうれしい。それと「カツ」以外のほとんど全ての具かトッピングとして選べるので、基本カレーを自分なりに自由にカスタマイズできる。安くおさえようと思えば、チキンカツカレー（６００円）のライス大盛りを食べれば、究極のコストパフォーマンスを実現できるし、贅沢に行きたいときはトッピングを自在に選べる。良くできたメニューである。 さて、本でも読もうかと思い、本を取り出して、４−５ページ読んだところで、もうカレーが来た。早い！！ ５分かかっていない。多分、４分くらい。店内はすいていて、他に注文を待っている客はいなかったが、それにしても早い。幹線道路沿いの、ドライブイン的な店であるから、「早い」という要素は重要であるが、ここまで早いとビックリする。 |
ターメリックの風味がある黄色いスープカレーで、さっぱりとして甘みのあるスープ。クセがないというか、マイルドというか、スイスイと飲める。本当だとターメリックの入ったカレーは、ライスとの相性が良いのだが、このカレーはそのまま飲みたくなるカレーである。 辛さ「HOT2」はそんなには辛くない。と思ったら、食べ終わったときは、結構な汗をかいていた。特に激辛好きでない人は、辛さをアップしないでそのまま食べたほうがいいと思う。「HOT2」は普通の人には結構辛い辛さだろう。 このカレーは、激辛にしない方がよい。というのは、辛さは主に赤唐辛子で出しているようで、辛くしすぎると舌がヒリヒリとする。店名は「ピッキーヌ」、すなわち「青唐辛子」なのだが、ピッキーヌのすっきりとした辛さは、感じられない。 |
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| 具のチキンは、ちょっとした懸念があった。すなわち、「ピッキーヌ」の本店のチキンは、以前はあまりおいしいとは言えなかったからだ。何か、スープと孤立したような感じだった。しかし、ここのチキンは、そうではない。薄い下味がついていて、スープとの相性も合う。普通においしいチキンである。具は、他にしめじ、ナス、ピーマン、赤ピーマン、ニンジン、ジャガイモである。どれも普通においしい。一番おいしかったのは、ジャガイモである。ホックリとした歯ごたえと、甘みが楽しめる。 店員の接客も非常に良い。レストランのように席に案内してくれるし、常に客に目配りをしている。考えてみれば、レストランという水準で考えれば、これは普通レベルに過ぎないのだが、「カレー屋」でこのサービス水準をクリアーしているのは、全カレー屋の１０％もあるだろうか・・・。 私の各カレー店の評価に関して、「おかしい」「何で？」と思っている人も少なからずいると思うが、それはカレーの味だけで評価しているわけではないからである。私の店の評価でも書いたが、味は全体の７０−８０％、残りの２０−３０％はサービス、その他の要素である。いくらおいしくても、不快な思いをしたらそれは台無しになってしまう。「単においしいかどうか」というよりも、「もう一度行きたいかどうか」ということが、私の評価の重要なポイントになっている。 正直言って、「ピッキーヌ」のカレーはおいしいのだが、「絶品」というような、特筆すべきおいしさではない。しかし、味以外のサービス等が極めて優れている。駐車場の多さ。待ち時間の少なさ。店内の広さ、雰囲気。清潔感。メニューの見やすさ。わかりやすさ。価格の設定。トッピングの多さ。子供向けメニューの設定。接客。「是非、もう一回来よう」と思うではないか。 郊外立地というメリットを生かした部分も多いが、そうではない店側の努力が随所に見受けられる。札幌の中で、最もサービス面の充実したカレー屋と言えるだろう。 （２００３年４月１５日） |
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