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ソウ完全解読

 

【読者の指摘】
「アダム共犯説根拠4 ジクソウは、なぜわざわざ特殊メイクしてまで、
顔を隠していたのか?」に対して (この記述は、現在の改訂版ではすで
に削除しています)

・特殊メイクをしていたのは顔ではありません。頭の側面です。銃痕を特
殊メイクで作っていたのでしょう。よく見てください。顔はそのままでし
た。アダムは死体の顔を見ることができた。面識はなかったと言うことに
なります。
 特殊メイクをはがした瞬間に驚いているのではなく、ジグゾウが起き上
がったことによってパニックになり状況がよく飲み込めなかったからでは
ないでしょうか。状況を飲み込むにつれ、顔が徐々にこわばっていくのが
わかります。

【私の考え】
 特殊メイクをしていたのは顔、というのは私の見間違えです。
 ご指摘どおりでしょう。 

>アダムは死体の顔を見ることができた。面識はなかったと言うことにな
ります。

 アダムは死体の顔を見ることができましたが、劇中では見ていません。
 したがって、面識がなかったとは結論できないでしょう。

 私は、この最後の一連のアダムのリアクションが、ジグソウと一度も会
ったことがなかった者のリアクションには、どうしても感じられません。
 まあ、主観の問題ですが。
 (これが、映像を解釈することによる、多様性です)

 アダムが、ジクソウの顔を知っていたかについては、解読配信時とは見
解を変え、現在は以下のように考えています。

 ジグソウは、ゴードンを拉致する時、ブタのマスクをかぶっていた。
 そして、タップ刑事のいるマネキン工場にいる時も、変な特殊メイクみ
たいなものをしていた。素顔ではなかった。つまり、「ジョンがジグソウ
として行動する時は、常に素顔を隠している」という法則があると思われ
ます。

 ゲームの参加者に仕掛けを施したりする時も、ゲームの参加者が急に目
をさまして顔を見られたら困ります。また彼らは、生還し開放される可能
性もあるわけです。
 したがって、ジグソウとして行動する時(犯罪を実行する時)は、マスク
などをして素顔を隠していたということは、当然のことでしょう。
 マネキン工場に戻ったジグソウが、素顔を隠していたのは、ドリル男を
拉致中だったためでしょう。
  
 したがって、仮にジクソウとアダムが会っていた。あるいは、アダムが
ゲームを手伝っていた場合も、アダムはジクソウの素顔は見ていないと考
えられます。
 あるいは、アダムが最も軽い共犯の場合は写真撮影だけですから、写真
受け渡しの時に素顔を隠したジグソウに会っただけかもしれません。

 立ち上がった死体(ジグソウ)に凍りつくアダム。このリアクションに関
しては、アダムがジグソウの顔を知らなくても、背格好、体格などは知っ
ているとすれば、起き上がり振り向いたジョンを、ジグソウと理解できた
でしょう。
 これだと、少しずつ表情がこわばるというアダムのリアクションも説明
されます。

 

まとめて読みたい方は、読みやすいPDF版
「ソウ完全解読」をこちらからダウンロードしてください。


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