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ソウ完全解読

 

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■2    完全なる解読    
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  死体の復活について
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■ 復活の伏線

 ラストシーン
 死体が突然起き上がる。
 あっ。こいつが、本当のジクソウだったのか。
 ほとんどの人は驚いたに違いない。
 
 あるいは、これはズルい。約束違反じゃないか・・・と。
 
 でも、映画的には、死体が復活することは、五つ以上の伏線によって示されて
いる。意外というよりも映画的な必然である。
 
1) アマンダの目の前の死体の腹から鍵を取り出せと言うジグソウ。
 しかし、その男は鎮痛剤を注射されただけで、実は生きていた。
 「死体」と言われた男は、生きていた。

2)マネキン工場で逃亡するジグソウをショットガンで撃つシン刑事。
 ジグソウはばたりと倒れる。
 ジグソウは死んだと思ったシン刑事は不用意に近づくが、罠にかかって死ぬ。
 死んだと思ったジグソウは、生きていた

3) タバコをもらったアダムは、死んだフリをする。
  しかし、それは演技で、実は生きていた。

4)タイムアップした後、電気ショックで気絶するゴードン。
 アダムは石をぶつけてゴードンをおこす。
 アダムは言う。「死んだと思ったぞ」
 死んだように見えたゴードンは、生きていた。

5) ゲームを終わらせるために、ゴードンはアダムを撃つ。
  しかし、肩を撃っただけで、実は生きていた。 

 特に「アマンダのゲーム」と「ゴードンのゲーム」の類似性が大きい。

 意識が目覚めると、そこには死体がある。
 しかし、その死体は実は生きていた・・・という。

 このように、死んだと思っていてた人物が復活するという描写は、5回繰りかえさ
れている。

 さらに、「ジグソウは最前列で見るのが好き」というセリフ。
 近くから、ジグソウが見ていたという、最大の伏線である。

 ゴードンの前に置かれていた死体が生き返っても不思議ではない。
 というか、生き返らない方がおかしい。

 

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