樺沢紫苑の札幌激辛カレー批評
[ホームに戻る]


    レトルト
 S&B食品
札幌発スープカレー
人気沸騰ポーク角煮

 

 S&B食品のホーム・ページ
 

soup0404_chicken.jpg (15013 bytes)
スープカリー
チキン・たけのこ

新バージョン
 S&B食品がスープカレーのレトルトでリベンジを挑む。スーパーを何軒か探したけど見当たらない。発売1ヶ月で半年分を売り上げてしまったという、すごい噂だけが耳に入ってくる。ようやく、スーパーで発見できたので購入。
 なるほど。前の商品と比べるとその進化は歴然としている。
 「チキン」は、カレーを皿にあけた瞬間に、スパイスの香りが立ちあがる。かなりのスパイス感。味の方も、適度にピリリとした辛さがスープを引き締めている。 一方、中辛である「ポーク」の方は、スパイス感はかなり弱い。うまみ中心で楽しむタイプだが、さすがにレトルトでうまみを楽しむのはきつい。二つを食べ比べると、「チキン」のスパイス感がかなり良いことが再確認できる。

 はっきり言って、これは「札幌スープカレー」ではない。スープとはいっても、ルーカレーをうすめたようなスープなのだ。しかし、それなりに一つの食べ物として完成されている。店で出しているスープカレーと同じものをレトルトで目指そうという動きがあるが、それは不可能である。であるから、レトルトはレトルトなので、その特徴を生かして独自の「レトルトのおいしいスープカレー」という、店で食べるそれとは違った味を追求していくのは、良いことだ。そういえば、パッケージには「北海道限定」の文字はあるが、「札幌」の文字は消えている。
 したがって、野菜は丸ごとにこだわらず、切られている。ジャガイモ、ニンジンいずれも柔らかすぎ結構おいしい。タケノコは非常に食感がよく、この一皿の中で明らかにアクセントになっている。タケノコはタイカレーでは必須の食材だが、札幌のスープカレーでタケノコという具は珍しい。このセレクトは非常に良いと思った。具全体として、レトルトと考えると、量は結構多い。スープは少ないが。

soup0404_chicken_pack.jpg (23262 bytes)

 



soup0404_pork.jpg (15888 bytes)
スープカリー
ポーク・しめじ

soup0404_pork_pack.jpg (20657 bytes)

 スパイスの系統が、ターメリック、クミンといったルーカレーに近い配合なので、ルーカレーを薄めたような印象を与えるのだろう。シナモン、コリアンダー、クローブ等を増やせば、もっとスープカレーらしいスパイス感が出るのではないだろうか。東京人に食べさせるのならこのスパイス配合もわかるが、北海道限定ということなので、そのコンセプトとは不明。全国発売に拡大することを前提にした試作品ということか。
 高価なスープカレーのレトルトが多い中、300円代の価格設定は好感。カレー好きは一度は試食しても損はないだろう。「チキン」を推奨。
(2004年4月) 

 

 以前、S&B食品の「札幌で大人気 ! スープカレー」を紹介した。さらに、2002年3月「スパイシー チキンカレー」を紹介したが、ほぼ同時期に、この「札幌発スープカレー」の「人気沸騰ポーク角煮」と「正統派チキン」も発売されたようだ。
 私はスーパーで購入したが、ローソンでも売っていた。結構広く流通している。
 とりあえず、作ってみる。

soup_kakuni_sara.jpg (13448 bytes)
 ポーク角煮
(樺沢撮影)

 サラサラとしたスープ。まさにスープである。スープの色も第一弾のように黄色くない。味を見る。なかなかおいしい。きちんと、スープがスープの味をしている。スープの主張がある。今までのものと比べて、明らかに進化している。ただ、辛味とスパイスが弱い。弱いというよりも、ほとんど辛くない。「中辛」の標榜であるから、こんなものか・・・。
 ターメリックはほとんど入っていない。ほとんどというのは、かすかにターメリックっぽい風味がしないでもないのだが、ほとんど気にならない。全体にスパイス弱めなのでわかりずらいが、味を邪魔するようなスパイス使いはされていない。
soup_kakuni.jpg (24317 bytes)
 これをあくまでもベースにして、多少スパイスを加えないと、単なるスパイシー・スープの域を出ない。ということで、チリペッパーを2-3サジ、クローブ、ブラックペッパー等を加える。一層、おいしくなった。チリペッパーを2-3サジ入れてもスープの味がきちんとわかるくらいだがら、なかなきちんとしたスープなのだと思う。
 初めてスープカレーを食べた人が、これそのままをスープカレーと勘違いされてもも困るが、雰囲気はかなり出てきている。
 ただ、具が少なすぎる。角煮と言いながら、小さな角煮が二つくらいしか入ってなくてさびしい。あとは、キャベツ、ニンジン、ヤングコーンが少し。パッケージの写真は、盛り付け例なので実際は全く違う。やはり、このスープカレーをベースにして、多少のスバイスと具を加えてアレンジするという作業は不可欠。自分用スープカレーのためのスープベースと考えれば、結構使えるだろう。
 もう一回食べたいと思ったし、もう一袋の「正統派チキン」の方も楽しみになってきた。『マジスパ』のレトルトよりはおいしい。
 スープカレー好きは、一度試食してみても損はないだろう。
 (2002年4月)
 S&B食品
札幌発スープカレー
正統派チキン


 「ポーク角煮」に引き続き、「正統派チキン」をいただく。
 「辛口」と表示されているように、多少辛口であるが、おおむねスープは変わらないように感じた。チキンは相変わらず小さい。ヤングコーンは入っていない。
 スープは「角煮」とほとんど同じだろう。

soup_chicken_sara.jpg (13346 bytes)
正統派チキン

(樺沢撮影)

 「角煮」も「チキン」も、どちらも大きく変わらない。
 好みでセレクト。
 自分の流のカイタマイズは不可欠。
 チリペッパー大幅増量で、やはりおいしいスープカレーに変身。
 これなら、時々は食べても良い味。
 
 ここで、このレトルトスープカレーを、よりおいしく食べるコツを一つ伝授。
 このレトルトというのが、熱湯に入れても意外にアツアツにはならない。レトルトをオープンする前に、レトルトのゆで汁で、スープ皿をちょっと加熱しておこう。それだけで、スープがさめずらくなり、アツアツでおいしいスープカレーがいただけます。
soup_chicken.jpg (24943 bytes)
 別に、このスープカレーに限ったことではないが、普通のルーカレーのレトルトだと、ライスにそのままかけるので、そんなに温度低下は気にならないが、スープカレーの場合は温度は重要です。(2002年4月)


[ホームに戻る]