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幻覚・妄想

 妄想と幻覚は、統合失調症の最も典型的な症状です。
 しかしながら、統合失調症以外にも、様々な病気で見られます。
 妄想や幻覚と聞くと、犯罪とかを連想して「怖ろしい」というイメージがありますが、必ずしもそういうものではありません。脳内物質の過活動と言ってしまえば、それまでですが。
 最近では、副作用が少なく効果の高い抗精神病薬がたくさん出ていますので、幻覚・妄想はしっかりと治療すれば治る症状と考え良いでしょう。

幻覚・妄想の入門書


幻覚と妄想の不思議学―キリスト教も幻覚から始まった!?
小田 晋(著)

 幻覚と妄想に関する雑学を交えながら、幻覚や妄想とは何かを明らかにします。
 一般向けに書かれた本なので、読みやすい思います。
 幻覚・妄想と聞けば、犯罪などにも結びつく怖ろしい症状というイメージがありますが、この本を読むとそうした偏見が間違いであったことがわかるでしょう。

■価格:893円
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人はなぜ、幻覚するのか?―幻覚・妄想を人生に活かす
小田 晋(著)

 上記の本と同様、小田晋氏の著作。
 さまざまな例を挙げながら、幻覚と妄想について、わかりやく説明されています。

■価格:1529円
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「もう一人の自分」が奇跡を起こす―妄想・幻覚は創造力の源
小田 晋(著)

 幻聴とは、もう一人の自分が自分に語りかける声と冠買え゛ることも出来ます。
 幻覚や妄想といえば、病気の症状。悩みや苦痛の原因としてとらえられていますが、ここではその妄想や幻覚をポジティブにとらえて、創造力の源にしようと提唱しています。
 実際に、幻覚や妄想に悩む患者さんにとっても、大きな励みになるでしょう。
 
■価格:1575円
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妄想の精神医学


mousou4.jpg (4773 bytes) 家屋と妄想の精神病理
春日 武彦 (著)

 二階の住人が私に嫌がらせをします。屋根裏に誰か住んでいて、私を監視しています。こうした、幻の同居人」妄想というのは、私も今まで何人も見ていますが、非常に多い妄想のパータンと言えます。
 著者は家屋に関する妄想を、現代人の孤独といった社会的な背景が原因になっていると考察していくところが興味深いです。

■価格:1680円
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精神分裂病と妄想―精神科臨床と病床日誌から
藤森 英之 (著)

 著者が実際の臨床経験で出会った妄想を通して、独自の妄想論を展開しています。
 妄想を時代や地域などの状況因から捉える論考や、分裂病者の直面している諸問題を考察しています。

■価格:5250円
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幻覚妄想が描かれる映画


mousou7.jpg (6553 bytes) ビューティフル・マインド
監督: ロン・ハワード
出演: ラッセル・クロウ, ジェニファー・コネリー

 ノーベル経済学賞を受賞した実在の人物、ジョン・ナッシュの半生を描いたドラマ。
 独創的な発想力を持つナッシュですが、統合失調症を発病して行きます。
 幻覚、妄想とは患者さんにどのように体験されているのか、一般人には知る由もありませんが、この映画を見ると主人公ナッシュを通して幻覚、妄想はどのように体験されるのかが良く分かります。
 発病したナッシュを支える妻の苦悩もしっかりと描かれ、ラストシーンはとても感動的です。
 統合失調症に対する偏見を減らすという意味でも、非常に良い映画だと思います。
 ドラマとしてもおもしろいですし、精神医学に興味のある方にとっては、必見の映画と言えるでしょう。
 アカデミー作品賞受賞。
■価格:3990円
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mousou8.jpg (8300 bytes) マシニスト
監督: ブラッド・アンダーソン
出演: クリスチャン・ベール, ジェニファー・ジェイソン・リー

 1年以上も不眠症に苦しめられるトレバー。
 謎めいた事件が次々と起こります。怪しげな男の追跡。ハングマン・ゲームのメモ。
 それは、現実なのかトレバーの妄想なのか。
 最後の謎解きで、「あっ」と言わされます。
 精神病理学的にみても、非常に良く出来た映画だと思います。
 劇痩せしたクリスチャン・ベイルの演技も見事です。

■価格:3192円
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幻覚妄想を認知療法で治す


mousou1.jpg (6129 bytes) 正体不明の声―幻覚妄想体験の治療ガイド
原田 誠一(著)
 
 幻聴を現実の声ではないと認識させる治療法を、幻聴の認知療法と言います。
 抗精神病薬を用いてもなかなか改善しない幻聴に対しては、このような認知療法が有効です。幻聴が実際の声でないと気づくだけで、非常に気分が楽になります。
 原田先生は幻聴の認知療法についての第一人者です。
 幻聴に苦しんでいる患者さんには、この本はとても役立つと思います。
 
■価格:998円
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mousou2.jpg (5523 bytes) 統合失調症の認知行動療法
デイヴィッド・G. キングドン (著), ダグラス ターキングトン (著)

 これは認知行動療法を行なう医師、心理カウセラー向けの本です。
 
■価格:3990円
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統合失調症以外の妄想


mousou3.jpg (9934 bytes) 妄想に取り憑かれる人々
リー・ベア (著)
 
 この本で描き出される妄想は、強迫性障害の妄想である。
 いくら振り払っても、振り払えない考えが浮かんでくることを「強迫観念」という。
 「強迫観念」がひどくなると、妄想を呈することがある。
 「アビエイター」のハワード・ヒューズは強迫性障害であったが、エージェントに狙われているといった妄想をもっていました。
そうした強迫性障害の妄想に関して、いろんなエピソードを交えて、エッセイ風にまとめた読みやすい本です。
 
■価格:1470円
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mousou6.jpg (6325 bytes) 幻覚妄想 うつ 拒食 事例集 高齢者のケア
木内 清 (編集), 田 俊邦 (編集)
 
 認知症の患者さんには、「物取られ妄想」といった、特殊な妄想がよく出現します。
 またせん妄状態にともなって、幻覚も認められます。
 高齢者に幻覚妄想が認められた場合、介護が非常に大変となります。
 そうした介護、ケアに関わる家族やコメディカルに役立つ事例120が収載さりています。
 
■価格:2548円
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妄想研究の古典

精神科医、コメディカル以外の人にはやや難解です


分裂病のはじまり―妄想のゲシュタルト分析の試み
クラウス・コンラート (著)

 偉大な精神科医が書いた古典は数あれど、私がもっとも感心した一冊は、このコンラートと「分裂病のはじまり」です。検査も何もない時代、コンラートが徹底した観察を通して、統合失調症の患者さんと向き合い、徹底した初期症状の観察を行なおうとした彼の熱意が伝わってくる本です。
 私は「徹底した観察」というものを重視して、精神医療を行なっていますが、そうしたポリシーを持つようになったのも、この本の影響と言えるでしょう。
 精神医学の古典としてはやや知名度は劣りますが、精神科医である以上絶対読むべき本であり、統合失調症の患者さんと接する機会のあるコメディカルの人にも読んでほしい名著です。

■価格:8400円
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mousou5.jpg (3219 bytes) 妄想
ルートヴィヒ ビンスワンガー (著), 

 現存在分析から現象学的方法への移行を示しつつ、ストリンドベリなど3症例の現象学的記述が試みられる。妄想における「他者性」を解析した、ビンスワンガー最後のモノグラフィーであり分裂病論を総決算したもの。
 「妄想」研究の古典として、精神科医であれば一度は読むべき本。
 私も、精神科医になりたての頃に読んだおぼえがあります。
 専門家以外には、かなり難解と思われます。 

■価格:2940円
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敏感関係妄想
エルンスト・クレッチュマー (著)

 これは、古典中の古典でしょう。
 いうまでもなく、精神科医であれば、当然読んでいる本です。
 しっかりと観察して記述する。そうして、精神医学のスタンスというか、基本姿勢みたいなものを学習できます。クレッチマーの記述力は、たいしたものだなあ、と感心します。
 
■価格:8190円
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